【ドッグフード製造法の真実①】一番メジャーな「エクストルーダー製法」って、結局どうなの?メリット・デメリットをブリーダー目線で語ってみます。

本を読みドッグフードについて勉強する犬のキャラクターと山積みのエクストルーダー製法のドライフード(カリカリ)。ブリーダーがメリット・デメリットを解説する記事のアイキャッチ画像。

まずは、はじめに。

愛犬の毎日のごはん、ドッグフード。パッケージの裏、原材料とか成分って、気にして見てますか? じゃあ、そのフードが「どうやって作られているか」って、考えたことありますか?

実はフードの「製造方法」って、ワンちゃんの健康を左右する、すっごく大事なポイントなんじゃないかなって、私たち「もりたさんちのマルチーズ」は思ってるんです。

こんにちは!京都でマルチーズたちとのんびり暮らしつつ、日々その成長を見守っている、マルチーズ専門犬舎「もりたさんちのマルチーズ」です。私たちはマルチーズ専門のブリーダーとして、この子たちが何を食べるかで、どれだけ体調や毛艶が変わるか、毎日見てるんですね。だから、フード選びには、ちょっと(いや、かなり?)強いこだわりがあるんです。

正直な話、ブリーダーにとってフードってコストなんですよね。だから、残念ながらコストを下げるために、フードの質にはあまり…っていうブリーダーさんも、いるのは事実。特に、生体を安く販売しようとすると、どうしてもコストを削りがちで…。フードに興味がない、なんて人も。 「なんでこんなに安いの?」って思ったら、その理由の一つが、もしかしたらフードへの無関心、知識不足なのかもしれません。安いフード、水道水、狭い場所で、たくさんの子犬をとにかく早く安く…って、なんだか効率最優先な感じ。これって、今回お話しするエクストルーダー製法にも、ちょっと似てるかも?なんて思ったり。

このシリーズでは、そんなドッグフードの製造方法の「?」を、私たちブリーダー目線で、一つひとつ紐解いていきたいな、と思ってます。

笑顔の犬キャラクターがカリカリの入ったボウルを差し出すイラスト。ドッグフード製造法をブリーダーが解説する記事の導入画像。
毎日のドッグフード、その作られ方まで本当に理解していますか?ブリーダーが本音で語ります。

第1回目は、皆さんが一番よく見かけるであろう、あの「カリカリ」。市場のドライフードの、なんと9割以上とも言われる、超・定番「エクストルーダー製法」に注目してみますね。

私たち自身は、ワンちゃんの体を最優先に考えて、エアドライとかフリーズドライのフードをおすすめすることが多いんです。でも、最近ふと思ったんですよね。「なんで、それが良いって言い切れるんだっけ?」「もっとちゃんと、化学的なことも含めて説明できた方が良いよな…」って。 それで、もう一度基本から勉強し直して、皆さんにしっかりお伝えしよう!と、この記事を書き始めました。

(ちなみに、海外の研究で、子犬は生後3ヶ月までに食べたものを覚えていて、それをまた食べられるとすごく喜ぶ、なんて話もあるんですよ。小さい頃の食事って、大事なんですね。)

この記事を読んでもらえれば、 「なんでこんなにエクストルーダー製法って多いの?」 「良いところは?逆に、気を付けることって何?」 っていうのが、きっと分かってもらえるはず。 愛犬の健康を真剣に考える飼い主さんが、情報に振り回されずに、「うちの子にはこれが良い!」って、自信を持って選べるようになる。そんなお手伝いができたら、すごく嬉しいです。

どうして「エクストルーダー製法」から?

エクストルーダーがドッグフード(カリカリ)を大量生産している工程のイラスト。
これが一般的なドッグフード(カリカリ)が作られるエクストルーダー(イメージ図)。まずはこの基本から知っていきましょう。

たくさんある製造方法の中で、なんで最初がこれなのか? それはもう、シンプルに「一番たくさん、ワンちゃんが食べてる可能性が高いから」なんです。良くも悪くも、ね。

皆さんが普段あげてる「カリカリ」も、たぶんこれ。ネットでよく見る「おすすめフード!」みたいなアフィリエイト記事で紹介されてるものや、自社工場を持たないブランドが作ってもらってるOEM製品も、ほとんどがこの製法で作られてるんじゃないかな。

これだけメジャーってことは、それだけメーカーさんにとって「使いやすい理由(メリット)」があるってこと。でも、その反面、その作り方だからこその「うーん…な点(デメリット)」も、やっぱりあるんです。

だから、まずはこの超・基本の製法をちゃんと知ることが、フード選びのスタート地点かなって、私たちは思うんですね。

エクストルーダー製法って、なあに?:「カリカリ」ができるまで

ドッグフード製造工場の内部:エクストルーダーと関連設備
ドッグフード(カリカリ)は、このような近代的な工場(イメージ図)でエクストルーダーを使って作られています。

そもそも「エクストルーダー」ってどんな機械?

「エクストルーダー」って、なんか強そうな名前!(笑) 日本語だと「押出成型機」ですね。 これ、実は結構身近で、私たちが食べるスナック菓子、たとえば「キャラメルコーン」とか「うまい棒」みたいなものも、この機械で作られてるんですよ。

ドッグフードの場合は、この機械を使って、 ①材料を混ぜて → ②高温・高圧で一気に調理&殺菌して → ③特定の形にニュル~っと押し出す っていう作り方をします。

ちょっと待って!工場は同じ?OEMのリスク

ここで、ちょっと業界の裏側的なお話を。 エクストルーダーって、けっこうお高い機械なんです。だから、すべてのフード会社が自社で持ってるわけじゃなくて。 多くの場合、エクストルーダーを持ってる専門の工場に「この材料で、こんな感じでフード作ってくださーい」ってお願いする【OEM】っていう形をとってるんですね。

日本にもそういう工場はいくつかあるんですけど、数が限られてる。だから、「あれ?メーカーもブランド名も違うのに、作ってる工場は同じじゃん!」ってことが、結構よくあるんです。

これ、何が問題かというと… 同じラインを色んなブランドが使うので、他のフードの材料がうっかり混じっちゃう(コンタミネーション)可能性がなくはないんです。もし、愛犬がアレルギー持ちだったら…怖いですよね。 それに、もし何か問題が起きた時、「どこで、何が原因だったの?」っていう追跡(トレーサビリティ)が、すごく難しくなっちゃう可能性もあるんです。

製造プロセスは?:ポイントは「高温・高圧」!

じゃあ、具体的にどんな流れで作るの?っていうと、こんな感じ。

ステップ工程内容
材料をまぜまぜお肉の粉、穀物の粉、ビタミン、ミネラル…レシピ通りにしっかり混ぜ合わせます。
機械にGO!&加熱・加工調理混ぜた材料をエクストルーダーに入れて、水や蒸気を加えながら、機械の中のスクリューで前に押し出します。この時、機械の中は100℃~200℃の高温!しかももの凄い圧力がかかってます。
ニュル~&プクッ!高温高圧でドロドロになった生地が、機械の先の小さな穴(金型)から外に出た瞬間!圧力から解放されて、中の水分が一気に蒸発!生地がプクッと膨らんで、あの軽い「カリカリ」の粒になるんです。面白いですよね。出てきたところを、チョキンとカット。
しっかり乾燥まだ水分が多いので、温風でしっかり乾かして、水分10%以下くらいに。これで長持ちします。
仕上げのコーティング冷ました後、たいていはオイルとか、ビタミンとか、食欲をそそる香りなんかを、シュシュッ!とスプレーします。これ、結構大事なポイントなので、後でまた詳しくお話しますね。

この「高温・高圧」っていうのが、エクストルーダー製法のメリット・デメリットを考える上で、すっごく大事なポイントなんです。

エクストルーダー製法の「いいところ」って?

手のひらの上のエクストルーダー製ドッグフード(カリカリ)。製法の利点を説明するセクションの画像。
お馴染みの「カリカリ」。エクストルーダー製法には効率性や衛生面などのメリットがあります。

なんでこんなに普及してるのか、やっぱり理由があるんですよね。いいところを見てみましょう!

メリット①:消化しやすく変身!「デンプンのα化」

エクストルーダーで作るフードには、粒の形を保つための「つなぎ」(バインダー)として、どうしても穀物やお芋みたいな炭水化物(主成分はデンプン)が必要なんです。(※最近は「グレインフリー」で穀物の代わりに豆を使うことも多いけど、豆もアレルギーの原因になることがあるから、注意は必要ですよ!)

で、生のデンプン(βデンプン)って、ワンちゃんは消化するのが苦手。でも、エクストルーダーの「高温加熱」のおかげで、これが消化しやすい「αデンプン」(ご飯を炊いた状態みたいな感じ)に変わるんです!

これは、ワンちゃんがお腹を壊さずに、炭水化物からもエネルギーをもらえるようにしてくれる、大きなメリットと言えますね。

メリット②:お財布に優しい!たくさん作れてお手頃価格♪

エクストルーダーって、とにかく作るスピードが速い!短時間で大量生産できるんです。 だから、製造コストが安くなって、結果的に私たちが買うときのお値段も、比較的お手頃になる。 毎日あげるものだから、これは本当に助かりますよね。これが、この製法が広まった最大の理由であり、最大のメリットと言っていいかもしれません。

メリット③:安心感は大事!バイキンをやっつける!

フードの中に、もし食中毒の原因になるサルモネラ菌とかがいたら大変! でも、エクストルーダーは高温・高圧でやっつけるので、そういった悪い菌をしっかり殺菌してくれるんです。(※サルモネラ菌は75℃で1分以上加熱すればOK!) 食の安全は何より大事。この衛生面の安心感は、やっぱり大きいですよね。

エクストルーダー製法の「うーん…」な点:ブリーダーが気になるアレコレ

机で考え込む女性とマルチーズ犬のイラスト。ドッグフード(エクストルーダー)のデメリットについて考察中。
エクストルーダー製法の気になる点…愛犬(マルチーズ)のために、深く考えてしまいます。

でもでも、いいことばかりじゃないのが世の常…(笑) 私たちブリーダーが、「ここ、どうなんだろう?」って、つい気になっちゃう点もお話ししますね。

デメリット①:炭水化物、多くない?ワンちゃんの体に合ってる?

メリット①の裏返しでもあるんだけど、やっぱり「炭水化物が必須」っていうのが、まず気になります。 フードによっては、全体の半分以上が炭水化物なんてことも…。

でも、ワンちゃんって、基本的にはお肉(タンパク質・脂質)からエネルギーをもらうのが得意な生き物。炭水化物が多すぎると、お腹に負担がかかったり、太りやすくなったり、血糖値のコントロールが難しくなったり…。腸内環境にも影響があるかも、なんて言われてます。 もちろん、ゼロじゃなきゃダメってわけじゃないけど、「このバランスで本当にいいのかな?」って、やっぱり考えちゃいますね。

デメリット②:熱で大事な栄養が…「もったいない!」問題

エクストルーダーの「高温・高圧」は、バイキンには強いけど、熱に弱い大事な栄養素にとっては、まさに天敵! せっかく良い材料を使ってくれてても、この段階でかなりダメージを受けちゃう可能性があるんです…。

栄養素など熱による影響
高温・高圧の影響(概要)エクストルーダーの「高温・高圧」は、バイキンには強いけど、熱に弱い大事な栄養素にとっては、まさに天敵! せっかく良い材料を使ってくれてても、この段階でかなりダメージを受けちゃう可能性があるんです…。
ビタミン類ビタミンB群、C、Eとか、熱に弱い子たちは、かなり減っちゃう…。
良い油オメガ3脂肪酸みたいな良い油も、熱で酸化しちゃったら、元も子もないですよね。
酵素パワー消化を助ける酵素なんかも、完全に働きを失っちゃいます。
タンパク質タンパク質自体も、熱で形が変わって、体に吸収されにくくなる可能性も。

うーん、やっぱり「もったいない!」って思っちゃいますよね。

デメリット③:「アクリルアミド」って、ちょっと気になる…

炭水化物を高温(特に120℃以上)で加熱すると、「アクリルアミド」っていう、発がん性が疑われる物質ができる可能性があるんです。ポテトチップスとかでも聞きますよね。 エクストルーダー製法は、まさにこの条件。すぐにどうこうなるわけじゃないだろうけど、やっぱりちょっと気にはなります。

考慮点:お腹で膨らむ?胃捻転のリスク

エクストルーダーの粒って、中がスポンジみたいになってるから、胃の中で水分を吸うとけっこう膨らむんです。 これが、特に大型犬や胸の深いワンちゃんだと、命に関わる「胃捻転」のリスクを高める一因になるんじゃないか、って言われています。早食いの子や、食後すぐの激しい運動は、特に注意してあげてくださいね。

オイルコーティングの真実:あれって、結局なんなの?

オイルコーティングされたドッグフードと油のボトルを見て懸念を示す人物と心配そうな犬のイラスト。オイルコーティングの問題点解説用。
ドライフードの「ベタベタ」の正体、オイルコーティング。その必要性と気になる点を考えます。

エクストルーダーの話で、絶対出てくるのが「オイルコーティング」ドライフードを触ると、手がベタベタになること、ありますよね?あれです、あれ。

「なんか油っぽくて体に悪そう…」ってイメージ、ありませんか? でも、これまた、単純に「悪!」って決めつけられない事情もあるんです。

なんで油をかけるの?

一番の理由は、やっぱり「高温・高圧で失われたものを、後から補うため」。 熱に弱いビタミン(油に溶けるタイプ)とか、良い油(オメガ3とか)、それと食欲をそそる風味。これらを、熱の影響がない最後の工程で、オイルと一緒に「シュッ!」と吹き付けてるんですね。 熱に弱いものを最初から混ぜたらダメになっちゃうから、後からかける。ある意味、栄養を届けるための「苦肉の策」というか、「合理的な工夫」ではあるんです。

でも、ブリーダーとしては…やっぱりモヤモヤする!

「オイルコーティング=絶対悪ではない」。うん、それは分かるんです。 でも、製造効率を上げるために、熱で壊しちゃった栄養を後からスプレーで足す、っていうやり方には、正直、私たちはあまり賛成できないんですよね…。もちろん、色々な考えの方がいるのは承知の上で、です。

やっぱり気になるのは、こういう点。

  • その油、大丈夫?酸化してない?: かかってる油って、どんな質の油なんでしょう?開封したら、どんどん酸化しちゃうんじゃない?酸化した油は、体に良くないですよね…。
  • アレルギーは大丈夫?: その油とか、一緒にかかってる香料とかが、アレルギーの原因になっちゃう可能性はないのかな?
  • そもそも「補う」って…: なんで後から足さなきゃいけないの?って言ったら、それは「作る過程で壊れちゃうから」ですよね。結局、オイルコーティングって、エクストルーダー製法の弱点をカバーするための「対症療法」みたいなものじゃないかなって、私たちは思っちゃうんです。

「ノンオイルコーティング!」って書いてあるフードもあるけど、じゃあ熱に弱い栄養はどうなってるの?って、それはそれで気になりますよね。(※他の製法、例えばコールドプレスだと、そもそもオイルコーティングに向かないから「ノンオイル」が当たり前なのに、それをアピールするのはちょっと…?っていう指摘は、なるほどなと思います。)

まとめ:じゃあ、エクストルーダー製法とどう付き合う?

飼い主がマルチーズ犬に本を読み聞かせるイラスト。ドッグフードの知識と愛情で愛犬を守ることの象徴。
あなたの知識と選択が、愛犬(マルチーズ)の未来をつくります。

さて、エクストルーダー製法について、いいところも、気になる点も、色々お話ししてきました。

お手頃価格で、衛生的で、炭水化物を消化しやすくしてくれる。 これは大きなメリット。だからこそ、これだけ普及してるんですね。

でも、栄養が失われやすい、炭水化物が多くなりがち、アクリルアミドのリスク、オイルコーティング頼み…。 こういうデメリットや懸念点があるのも、また事実。

コストと品質の、そもそも話。

ここで、ちょっと考えてみてほしいんです。 エクストルーダー製法の最大のメリットって、「安くたくさん作れる」ことですよね? じゃあ、「すっごく高い、エクストルーダー製のフード」って、どう思います? せっかく高い、良い材料を使っても、高温・高圧で栄養が壊れちゃうかもしれないのに…? それって、なんだか製法のメリットと矛盾してませんか? だから、私たちは「高価なエクストルーダー製フードには、値段に見合う価値があるのかな?」って、正直、疑問に思っちゃうんです。もしかしたら、「ハズレ」を引いちゃう可能性も、他の製法より高いのかも…なんて。

マルチーズのような小さい子ほど、ごはんが大事!

私たち「もりたさんちのマルチーズ」としては、特にマルチーズみたいな小型犬は、体が小さい分、食べるものの質が健康に与える影響って、すごく大きいと思ってるんです。だから、高すぎる炭水化物とか、加工による栄養損失、後から足されるもの(コーティングとか)のリスクは、できるだけ避けたいなぁ、って思うんですよね。

「小型犬は大型犬より食べる量少ないから、そんなに高タンパク・高脂質じゃなくていいでしょ?」って思う方もいるかも。でも、実は逆なんです! 獣医学的に見ても、小型犬って、体が小さい分、体重1kgあたりに必要なエネルギー量(基礎代謝)は大型犬より多いんですよ。体温を保つだけでも、たくさんエネルギーがいるんですね。 だから、少量でもしっかり栄養が摂れる、高タンパク・高脂質なごはん(例えばフリーズドライとか)が、実は小型犬には合ってることも多いんです。

あなたの「選ぶ目」が、愛犬を守る!

じゃあ、どうすればいいの? 大切なのは、「安いから」「手軽だから」だけで決めないこと。 エクストルーダー製法の特徴、いい面も、気になる面も、ちゃんと知った上で、「うちの子には、本当にこれがベストかな?」って、考えてみることだと思うんです。

もちろん、エクストルーダー製法の中でも、すごくこだわって作られてるフードもあります! だから、パッケージの表示をよーく見て、情報を集めて、そして何より、あなたの愛犬の毎日の様子(ウンチ、毛艶、元気さ)を、しっかり見てあげること!

  • 表示、なんかごまかしてない?(「ミール」を「粉」とか…)
  • 脂質って書いてあるけど、何の油?植物性由来の油と一緒にしてない?
  • 本当に自社で作ってる?OEMじゃない?

残念ながら、ちょっと調べると「あれ?」って思うことが多いのも、この業界…。

最後に、伝えたいこと。

ちなみに、当犬舎ではエクストルーダー製法の中なら、ニュージーランド産の「キアオラ」とかを、選択肢としてお話しすることはあります。 この記事は、エクストルーダー製法を全否定したいわけじゃないんです。メリットがあるから、9割も使われてるわけですからね。でも、その最大のメリットは「安さ」にある、ってことは、やっぱり知っておいてほしい。

だから、やたら高価なエクストルーダー製品には、「なんで?」って疑問を持ってほしいんです。高い広告費がかかってるだけかも?OEMかも?アフィリエイト記事でよく見るだけかも? フード業界って、昔からちょっと分かりにくい、不透明な部分が多いんですよね…。

だからこそ、飼い主さんには知識を武器にしてほしい。 あなたの愛犬を、あなたのマルチーズを、守ってあげてください。 あなたの隣にいるマルチーズにとって、飼い主であるあなたは、世界のすべてなんです。あなたしか頼れないんです。 そんな健気な子たちに、どうか、値段だけで選んだごはんをあげないでほしいな、って、切に願います。

(ちなみに、うちの犬舎を巣立っていくマルチーズたちは、みんな「K9ナチュラル」(フリーズドライ)を食べて育ってます。お肉94%!ほぼ肉!非加熱だから栄養もそのまま。…いつか、このフリーズドライの話も、ちゃんとしたいなぁ。)

星空を見上げるマルチーズ犬のイラスト。愛犬の健康な未来への願いを込めた記事の締めくくり画像。
愛犬の健やかな未来のために、私たちにできる最善の選択を。

さて、ちょっと熱く語っちゃいましたね(笑)。 次回は、このエクストルーダーとは対照的な作り方、「熱をかけずに、じっくりプレス!」な「コールドプレス製法」について、お話ししたいと思います。これもまた、面白いんですよ~。 どうぞ、お楽しみに!