産科に行ってきた
夏が終わり、秋の涼しさを感じる季節となりました。本格的な冬までもう少しですね。皆さま、お健やかにお過ごしでしょうか、もりたさんちのマルチーズです。
最近のお問い合わせ状況
少しずつですが、じわじわと対応しきれないほど、予約が増えてきている状況です。なかなか出産予定が立たないので、大きなプレッシャーが。お待たせして申し訳ないと思いつつも、こればかりはどうしようもない。そんな思いで日々を過ごしています。
最近のもりたさんちのマルチーズ
前回、投稿しましたが、モモが旅立って少しだけ家が寂しくなりました。ひんやりした夜に、ふとスマートホンの操作を誤り、モモの画像を開いてしまうと、寒い時によく布団に潜り込んでくるモモを思い出し、発作を起こすように泣き出してしまう事も。
当分このような生活が続くのでしょう。しかしモモを失ったときに感じた、この気持ちを大事にしたいと思います。これからお問い合わせいただくお客さまの中にも、愛犬を失って、さほど時間が経過してない方がいらっしゃるかもしれません。そういった方がどんな思いで当犬舎に連絡をいただいたか、自分が経験したこの気持ちと重ね合わせて、寄り添いたいと思います。
近況報告を頻繁に
当犬舎のブログを楽しみにしていらっしゃる方が存在する事を祈るのみですが、このブログ、毎週末の更新を目標としております。しかし残念ながら、実際にはそうはなっていません。理由のひとつとして、ブリーダーのこだわりが強過ぎて、テーマを決めて記事の作成を始めると、内容がどんどん雪だるまのように増えて、推敲にとても時間がかかる事にあります。
何度も加筆修正を繰り返していると最近だと1日では到底足りず、1週間、2週間と過ぎてしまう事があります。申し訳ないです。そこで、テーマ性・メッセージ性があって、こだわりのある記事を作る際は、作成期間を長めに取るようにして、犬舎の簡単な近況報告は、短めな記事にしようと思っています(もう既に長くなり始めている)。そうでもしないとまだまだ手つかず状態になっているSNS(Instagram・Facebook・X(旧Twitter)・LINE)も手を入れることができないので。
産科に行ってきた
産科といっても、今回は当犬舎の女の子たちではなく、男の子、アンディの話です。
アンディは横浜にあるチャンピオン犬を多数輩出する、ある有名な犬舎出身の男の子で、京都から直接、横浜までお願いに行って譲ってもらいました。アンディ自身も両親共にチャンピオン犬という類まれな良血統の子です。
アンディも、人間でいうところの立派な青年です。定期的な健康診断や、血液検査を行っていますが、生殖機能にも問題がないか、この際、きちんと調べてもらいたい、という思いがあり検査してもらいました。
今回、お世話になったのは京都でも数少ない、産科を持つ動物病院です。全国を探してみてもわかるのですが、交配を専門分野においた動物病院というのは本当に少ないのです。また、その動物病院の中でも、特にお産や交配といった分野に強い獣医師がいると聞き、その方が出勤している日を狙って予約しました。
結果から言うと、正常でした。ひと安心です。
感じたこと
当然、獣医師は専門家ですので期待していくわけですが、わたしがブリーダーであり、アンディの精子に異常がないか確認したい旨を伝えると、担当した獣医師曰く、精子を採取するにあたり、作業はおそらくブリーダーが一番経験があって、一番上手です、というなんとも頼りない回答。
まずはやってみましょうと、その獣医師が一生懸命、精子の採取をされていましたが、かなり苦労されていました。手つきをみて、全然慣れてないと感じ「アンディを傷付けないでよ」と心の中で思ってしまいました。途中で交代しようかと思いましたが踏みとどまりました。
一通りの検査が完了した後、獣医師から交配はどうやってされているのですかと、まさかの逆質問があったので(むしろこちらが聞きたいのですが)説明したところ、獣医師が「わたしはこんな感じでやるのですが、なるほどそんなやり方もあるのですね」とお互いの情報を交換するおかしな展開に。
ここから意見交換が始まり、子宮口の話や、体調管理の方法などいろいろな話をさせていただきました。感じたのは、意外に自然交配のリスク(ブルセラ病)をあまり気にしてないことがわかり、怖いなと思ってしまいました。
帰宅してから考えました。わたしは、ブリーダーというと批判的な目で見られることも多く、日陰の身のような存在と思っていましたが、今回の件でいうと、よくよく考えてみれば、交配から妊娠、出産して育てるという事をやっている絶対的な経験数は、医者ではなく、私たちブリーダーの方が圧倒的に多数で、より日常的です。獣医師からすれば交配に関しては私たちの方が専門家に見えたのかもしれないという気づきがありました。
獣医師もさまざま
獣医師と聞くと、皆一様に素晴らしい知識と技術を持った方ばかりと思いがちですが、動物病院でも多数の獣医師が持ち回りで、交代で働く勤務形態の動物病院は、当たり外れがあるように思います。
屋号が獣医師本人の名前で経営しているような動物病院だと、自らの責任で、自分の名前と腕で食べているので、評判が低ければ、それは自分のやり方に問題があるわけなので、アンテナや意識は高いかもしれません(あくまで推測です)。
しかし、そうでないところは、自分が適当でも、下手でも給料は同じだけ出るわけで、まるで会社員のようだと感じました。そういったところはペットショップも犬舎も同じかもしれません。
もりたさんちのマルチーズは屋号が完全に私たちの名前になっているので、言い逃れもなにもできません。わたしたちは自分たちの行動に責任をもって今後も取り組みを続けていきたいと思います。
今回はこんなところで
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よいご縁がありますように