「アンディ」という名のマルチーズ
春というのに寒い毎日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。もりたさんちのマルチーズです。ここ数日「奴ら」が舞っているおかげで、鼻がズルズルと壊れた蛇口状態になっています。私の花粉症は年々症状が悪くなるばかり、果たしてスギなのかヒノキなのか、それともダニでしょうか。症状の出始めが比較的早い時期なのでスギ花粉が怪しいかもしれません。いよいよ遠ざけていたアレルギー検査を受けようかと思っています。
現在は舌下免疫療法という治療法があるそうです。花粉症自体の歴史は60年ほどしかないそうで、昔はそのような治療法はなかったように思いますが、舌下免疫療法は医師から処方された錠剤を毎日舐めて過ごすと、3年から5年程度で花粉症に対する効果が現れるそうです。
かんど こどものアレルギークリニック「花粉症治療・舌下免疫療法」より引用
実は私の息子も酷い花粉症で、この舌下免疫療法を昨年夏ごろから始めました。当初は「飴玉を舐めて花粉症が治る?」と半信半疑でしたが、治療開始から半年を過ぎて効果が出てきたようで、それならばと私も検討しています。
はじめに
「世界最古の愛玩犬、マルチーズが世界を平和に導くことができる」と本気で信じている、京都でマルチーズ専門犬舎を運営しているもりたさんちのマルチーズです。
もりたさんちのマルチーズは、紀元前から人々に寄り添い幸せを与え続けてきたマルチーズを増やす活動を行っています。自信を持って言えること、それは「当犬舎には純血種同士の本物のマルチーズしかいません」ということ。世界中の人々を我が家のマルチーズで幸せにしていきます。
ひとりでも多く、幸せな飼い主を。一頭でも多く、幸せなマルチーズを。
を忘れることなく、邁進してまいります。
最近のお問い合わせ状況
お問い合わせ状況について特筆すべき事項はございません。ご予約をお待ちしています。
最近のもりたさんちのマルチーズ
もりたさんちのマルチーズは3月中旬にケイツの出産を予定しています。出産予定日まであと2週間ほどとなりました。この1週間でケイツのお腹はかなり大きくなりました。予定日の最後の1週間で一気に大きくなりますので本当に気が抜けません。当然、早産や難産も想定しておかなければいけませんので、毎日張り詰めた空気が漂っています。当犬舎にとって母犬の命が最優先ではありますが、どういった状況になっても想定外というようなことにならないように関係各所との連携は密にしようと思います。
そして私たちブリーダーはというと、ケイツの出産準備に追われています。先日はお手製の産箱を半日かけて制作しました。過去に何度か産箱を作った経験をフィードバックし、バージョン2としました。産箱を作りながら、いつかきっと、きちんとしたプロの職人に依頼して「合板ではなく一枚板の木組み(ネジを一切使用しません)の産箱をオーダーしたい!」と目論んでいます。
先日、職人さんにオリジナルの産箱の見積もりをしたところ、概算費用で15万円と言われました。勝手な予想で2万円くらいで作れないかなと思っていましたが、箸にも棒にも掛からぬ予算でしたので、いったん断念しました。
理想の産箱とは
適切な産箱のサイズや素材というものは、書物やインターネットを調べても「これだ」というものが未だ定義されていません。世界中のブリーダー各々が試行錯誤して、互いの情報を共有しつつも「おそらく、これが良いのではないか」という手探りな状態です。
今は、私たちも試行錯誤を繰り返し最適解を求めデータを集めている状態です。そして、いつかきっと「これがマルチーズの産箱の最適解だ」という産箱のスタンダードを目指し、最終的に職人に依頼する際の図面は自分たちで作るつもりです(凝り性)きちんとした産箱の方が、親犬も安心して出産に望めるというものです。
「アンディ」という名のマルチーズ
前回「【NHK】クロ現「繁殖引退犬 子犬を産んだその後に…」を観て【前編】」という非常に重いテーマで記事を書きました。随分、長々と書き連ねてしまいました。読んでいて疲れた方、読むのを途中で止めてしまった方もいらっしゃったのではないでしょうか。本当に申し訳ございません「今回は後編をお届けしなければ」と躍起になっておりましたが、何度も重い記事が続くとブログの更新を楽しみにしていらっしゃる方もうんざりしてしまうのではないかと思いました。
というわけで今回の記事は、いつかのブログでお約束していた親犬紹介、当犬舎の看板男子「アンディ」という名のマルチーズについてお届けしたいと思います。
当犬舎の取り組み
私たちは、定期的に全国に数多ある犬舎のホームページを確認して回ります。目的は「全国のブリーダーがどういったこだわりや取り組みを行っているか」を知るためです。そして50年前から変わっていない価値観がひとつあるように思います。それは親犬の存在が何かと蔑ろ(ないがしろ)にされがちなことです。多くの犬舎では、出産した子犬自身の情報は積極的に公開しているのですが、なぜか肝心な出自に関する情報が記載されていないケースが目立ちます。人間でもそうですが、確実に「容姿」も「性格」も「体格」も「疾患」も両親の遺伝子から受け継ぎます。
周りの友人にいらっしゃらないでしょうか。それほど大食漢でも大酒飲みでもないのに糖尿病になりやすかったり、或いは癌を患いやすい家系であったりです。例えばメジャーリーグで大活躍されている大谷翔平選手にお子さんが産まれたとしましょう、そのお子さんは将来、恵まれた体格に育つ可能性が高いでしょう。といった具合に、人という複雑な生き物であっても遺伝子に抗う(あらがう)ことはできません。
子犬に何十万円も支払い、これから十数年という月日を家族として過ごそうという飼い主さまに、親犬の情報を積極的に開示しないのは、何かやましいことでもあるのではないかと疑われても仕方がありません。正直なところ、産まれたての子犬は無条件に可愛いものですが、産まれて数か月程度では将来の容姿は簡単に予測ができません。それではどうすればよいのか、答えは簡単です「子は親の鏡」ということわざがある通り産まれた子犬よりも、まずは親犬と触れ合ってみてください。当犬舎なら可能です。
多くの犬舎で親犬の情報を前面に出さない理由はいろいろとあるとは思いますが、当犬舎では事前に「母親となる犬がこの子で、父親はこの子ですよ」という非常に重要な情報は、できるだけオープンにしたいと思っています。当犬舎はまさにそれこそが「ブリーダーから直接、子犬を譲ってもらう価値のひとつである」と認識しているからです。
子犬たちの父親
「最近のもりたさんちのマルチーズ」でもお知らせしましたが、3月中旬にケイツの出産を予定しております。そして、何を隠そう子犬たちの父親がこのアンディです。つまり、このアンディの遺伝子の半分を今回産まれる子犬たちが受け継いでいることになります。
このアンディというマルチーズのことをひとつでも多く知ることができれば、産まれてくる子犬たちとの将来の生活を思い描くことが可能です。
親犬紹介ページのリニューアルを計画中
今回は、時間の都合があるためドッグショーで審査されるような、スカルがどうであるとか、スクエアな体型であるとか、ロングボディ・ショートバックが理想であるとか、そういった専門的な部分に関しては、親犬紹介ページのリニューアルを計画しているのでその際に皆さまに知ってもらおうかと思います。リニューアル時にはアンディのすべてをつまびらかにさせていただきます。
(実は)当犬舎、もりたさんちのマルチーズのホームページ内にある親犬紹介のページ部分ですが、商品を飾っているようだと(身内で)評判がよくありません。私も制作段階では今のような感じにするつもりはなかったのですが、プロジェクトが進むにつれ引き返せない状態になってしまい未だに不満に思っている部分です。リニューアル時には親犬紹介のページを独立させて、もっと親犬について専門的な情報を掲載して理解しやすい構成にしようと思っています。もし楽しみにして下さる方がいらっしゃいましたら、嬉しいです。気を長くしてお待ちくださいませ。
今回の目標は、まずはアンディというマルチーズがどういった経緯で当犬舎にやってきたのか、そしてどれほど恵まれた血統を持っているのか、またどういった特徴・性格・健康状態なのかピンポイントにそこだけを理解してもらえたら、と思っています。
当犬舎は近い将来、このアンディのライン(血統)でドッグショーへの出場を一通過点として目指しています。なぜならアンディはそのチャレンジに値する血を持っており、伝統的に歴史的にそういう宿命であるラインだからです。ドッグショーへのチャレンジの内容は、継続的に記事にしていく予定です。
アンディとの出会い
アンディは、神奈川県横須賀市に昭和中期(1960年代)から存在する、大変有名な由緒あるマルチーズの老舗犬舎「エッフェルゼント・バンビ」出身のマルチーズの両親を持ち、そのライン上には多数のチャンピオンが存在します。
昭和中期というと私がまだまだ子供であった頃です。昭和60年、小学2年生の頃だったと思います、私もその時期には既にマルチーズと共に生活をしておりました。マルチーズという犬種は昭和43年から昭和59年までの16年間、JKC登録数が1位であり昭和40年代当時、犬は外につないで飼うのが当たり前でしたが、マルチーズの登場によって室内飼いという新たな飼育スタイルが確立されたことは興味深い事実です。
また当時のマルチーズの価値は、海外から優秀な雄の精子が数億円で取引されていたということですから、マルチーズの所有はひとつのステータスであり、社会現象のひとつであったとも言えるかもしれません。
閑話休題、老舗犬舎「エッフェルゼント・バンビ」を運営されていたブリーダーが高橋宏美先生です(現在はブリーダーを引退されました)40代後半くらいの方であればご存じかもしれません、1992年の「トップブリーダーが推奨する、ペディグリーチャム」というウェットフードの缶詰で有名なドッグフードのCMに出演されていたことがあります。現在ではドッグフードのCMは、いなばペットフードの「ちゅ~る、ちゅ~る、ちゃおちゅ~る」くらいしか思い浮かびませんので時代は変わりました。
創業当初、私たち、もりたさんちのマルチーズは所謂(いわゆる)シリアスブリーダーと呼ばれる方々や業界のことを全く知らない状況でした。マッチングサイト「みんなのブリーダー」の存在だけは知っていたので、みんなのブリーダーを通して全国に散らばるマルチーズのブリーダーのことを、それこそ毎日のようにリサーチしていました。
いずれにせよ、私たちが知っているブリーダーは歴40年の中田公子ブリーダーだけでしたから、他のブリーダーとの交流が一切なく、いきなり電話をかけて交渉するなど、とても敷居が高く勇気がいることでした。
リサーチを繰り返していく中で、どうやら関東に有名なマルチーズのブリーダーがいると知りました。それがエッフェルゼント・バンビという名の犬舎でした。早速、意を決して連絡を入れたところ運よく高橋先生本人と電話が繋がったため、まずは自分たちの想いを伝えました。決して冷やかしで連絡を入れたわけではない点、元々40年ブリーダーをされていた方の下で活動を考えており犬舎の基礎となるマルチーズが必要であること、ぜひ繁殖に適した子犬を譲って欲しいことを伝えました。
当時は「フンッ」と鼻で笑われたことを思い出します。ただ熱い想いだけは伝えました。そうすると「自分の犬舎の犬は譲れないけれど、〇〇さんに相談してみたら?あの人なら私が認める本物のブリーダーだから相談してみるといいわ」と言ってもらえました。紹介してもらった〇〇さんは、たしかに有名なブリーダーでしたがマルチーズは扱っておらず、私たちはとにかく低頭平身でお願いする立場でしたが、結局のところ良い方向に進むことはありませんでした。今でも苦い思い出です。
その後、いろいろな繋がりを使って全国のブリーダーにたくさん相談をしました。怒られたり、あしらわれたり、恥ずかしい思いもしました、大金を失うこともありました。しかし最終的に神様に努力が認められたのか、本当にただ単に運が良かったのか「条件付き」で1頭の特別なマルチーズを譲ってもらうことができました、それがアンディです。
条件は「他犬舎との交配を行なわない」「産まれた子犬の血統は最後まで追えるようにする」「アンディの血統が独り歩きしないように注意する」「マッチングサイトを利用しない」でした。マッチングサイトを利用しないのは、元々私たち、もりたさんちのマルチーズがそういったポリシーで運営する事を決めていたので大きな障壁とはなりませんでした。
最終的に条件をのみ、マルチーズとしては大変高額(桁がひとつ違う)にはなりましたが、アンディを譲り受け、現在に至ります。
例えるならばラーメン屋の暖簾分け
私たちは、今でこそ理解できるのですが、創業当時はいきなり他犬舎に土足で踏み入って「お金は払うので、素晴らしいマルチーズを譲って欲しい」と非常に失礼なふるまいをしていたように思います。反省すべき点です。
よくよく考えてみれば、この育て上げた血統を他人(他犬舎)に譲る行為は、いわば「ラーメン屋の暖簾分け」に近いと言えます。例えば非常に人気のある個人経営のラーメン屋があったとします、見ず知らずの人がそのラーメン屋のオーナーに「お金を払うから店名とレシピを利用する権利を譲って欲しい」と言ったとすれば、おそらく店から叩き出されるくらい失礼なことだと思います。まさに暖簾分けです。
それは、このシリアスブリーダーの業界においても同じであると言えます。ドッグショーでチャンピオン犬を輩出するために、大変な時間と労力、資金が必要になります。場合によっては海外から優秀な犬や、雄の精子を輸入するなど非常に大変な思いもすることでしょう。しかし、いとも簡単にいきなり見ず知らずの人にじゃあ〇〇〇万円でと犬を渡せるほど気軽なものではなく、お金の問題ではないと理解できます。単純に食い扶持を減らされたくない、ライバル業者を増やしたくない、ではなく自分たちが費やしてきた時間や努力はお金には代えられないという表れなのかもしれません。
私たちは、そういったシリアスブリーダーの想いも、業界の習わしも理解しつつ、それでも目標達成のため、日本中、世界中の人々にマルチーズの素晴らしさや、最高のマルチーズ、世界最古の愛玩犬の歴史に少しでも触れてもらえたらと思い、努力を続けていきます。
アンディの名前の由来
アンディの名前の由来は、忘れもしない2022年のことです。当時、京都は平安神宮の近くにある京セラ美術館内の東山キューブというところで「アンディ・ウォーホル・キョウト」という展覧会が開催されていました。
たまたま妻がその展覧会に行った時期と被り、当犬舎にアンディがやってきました。その芸術家「アンディ・ウォーホル」が命名のきっかけです。当初は「なんだかなぁ」と思ってはおりましたが、妻がどうしてもというので押し切られてしまいました。しかし、ひとつ困ったことがありました、どうしても愛称「アンちゃん」と呼ぼうとするとアンナと被ってしまうのです。というわけで、今では「デン助」と呼ばれています。
当犬舎の命名ポリシー
もりたさんちのマルチーズでは、女の子のマルチーズには、より高みを目指すという想いから地球上に存在する標高8000m峰14座の名前を借りる形で名前を付けるようにしています(創業時の事業計画書にも書きました)8000m峰14座の山々は、そのほとんどがヒマラヤ山脈およびカラコルム山脈に存在します。
例えば当犬舎の女の子、アンナはアンナプルナ(標高:8091m/世界第10位)から命名しました。
プロ登山家 竹内洋岳 公式サイト「アンナプルナ」より引用
ケイツに関してはK2(標高:8611m/世界第2位)から命名しました。
プロ登山家 竹内洋岳 公式サイト「K2(ケーツー)」より引用
アンディの血統
アンディは類まれなる血統を持っています。当犬舎で所有している4代祖血統証明書を参考に彼の血統を紐解いていくと、過去4代を構成する30頭のマルチーズのうち、なんと9頭ものマルチーズがチャンピオンという事実がわかります。アンディは純血種マルチーズたちの中でも、とりわけ恵まれた祖先たちの礎の末に産まれたことがわかります。
(血統がわかる画像を入れる予定です)
また特筆すべき点は、母方の父、つまり祖父にあたるマルチーズが「FCIインターナショナル・チャンピオン」に選ばれており、まさに世界でもトップクラスのチャンピオンとなります。アンディの純血種マルチーズとしてのポテンシャルの高さを伺い知ることができます。
アウト・スタンディング・サイアー(優良犬作出種牡)
さらに、過去4代を構成する30頭のマルチーズのうち3頭もの親犬が、このアウト・スタンディング・サイアーを受賞しています。
■OS受賞
・父方高祖父:2000年9月チャンピオン Effelgent bambi’s Royal Staisee
・母方高祖父:1995年2月チャンピオン Effelgent bambi’s Bowy Geroge
・母方高祖父:2003年3月チャンピオン Leon of Elegance Emile
優良犬繁殖を奨励する表彰制度「JKCブリーディングアワード」において、チャンピオン犬を15頭以上作出した父犬に与えられる賞。一頭が生涯で受賞できる回数は一度限りである。
みんなのブリーダー「ドッグショー用語詳細」より引用
非常に優秀な両親・祖父、祖先を持つ当犬舎のアンディですが、このような親犬の子はペットオークションにもペットショップにも並ぶことがありません。ほとんどの場合は同じくドッグショーで最高の成績を目指す同業のシリアスブリーダーもしくは、ファミリーブリーダーの下で育てられます。また家庭犬に向きそうな子犬たちは、ブリーダーが懇意にしている友人や知人に家族として迎えられます。
あるペットショップのぼやき
京都を中心に出店しているペットショップに行った時のことです、オーナーと思われる方が「高橋さんのところは、うちみたいなショップには絶対(子犬を)卸してくれないからなぁ」とぼやいていたことがありました。
トップブリーダーはペットオークションどころか、ペットショップさえも相手にしません。自分たちが良い関係を築けると思える人にしか、自分たちの犬を譲らないのです。それは私たち、もりたさんちのマルチーズも同じです。そして、このアンディの4代祖血統証明書を見る限り、30頭のうち21頭が同じ犬舎(エッフェルゼント・バンビ)であることからも、この血統がいかに外圧から守られてきた苦心の塊であることが伺えます。
アンディの特徴
アンディの特徴は、愛くるしい目や、黒々とした立派な鼻などのパーツが中央にバランスよく並べられた男前の顔にあります。目鼻がくっきりしており、アイラインがしっかり入り、綺麗にまとまっており全体の凹凸が大きくはっきりとした顔立ちです。どちらかというとほりが深い西洋人顔です。私たちは仕事柄、それこそたくさんのマルチーズを見ていますが、まさにこれぞマルチーズといえます。
歯並びは非常に綺麗なシザーズバイトであり理想的です。体格は大き過ぎず小さ過ぎず、よりスタンダードに近い大きさです。そして非常に骨太です。この体格はこのラインの特徴ともいえます。毛色は純白です。レモンといわれる黄味がかった白や、タンと呼ばれるごく淡いベージュのような白色などは見られません。また毛質は非常にこまやか、まさにシルクのようといっても過言ではありません。非常に柔らかな毛質をしています。ブラッシングすると夜店にでてくる綿菓子のようになります。
先日、極小マルチーズをセールスポイントにしている犬舎が販売しているマルチーズを観ましたが、その良さがまったく理解できませんでした。出産に適さない小さい父犬と母犬を選び、無理をさせて帝王切開で出産させれば小さいマルチーズが誕生するでしょう。しかし、本当にそのようなマルチーズを求めて何になるのでしょうか。そのように小さいマルチーズを選ばなくとも、元々マルチーズは小さい犬です。そして、なぜ紀元前から愛され続けてきたのか、それは小さい両親同士でわざわざ、小さく生まれるマルチーズを選ばなくとも、その元々持っている大きさが、抱き犬としてはジャストサイズだからです。マルチーズを胸と肩に抱きかかえたときのフィット感を考えたとき、JKCが定めるスタンダードなサイズが、歴史を育んできたマルチーズの抱き犬としてはジャストなサイズなのです。
また過去のブログで何度も発信しておりますが、体が小さいということは、それだけ体が弱く、脆弱であるということです。小さいマルチーズを求めなくとも、将来大きくなるのではないかと心配しなくとも、ジャイアント・マルチーズにはなりません。
アンディの性格
これぞマルチーズの男の子という性格をしています。とにかく人が大好きで、とにかく甘えてきます。可愛くてしかたがありません。
■マルチーズの習性・性格
活発で、愛情深く、非常に穏やかで、大変知的である。一般社団法人 ジャパンケネルクラブ「マルチーズ」より引用
マルチーズに限らず他犬種でもそうですが、何かと女の子の方が人気です。理由を聞くと「マーキングするから」「気質や気性が荒そう」「手がかかりそう」などなど聞くことがあります。しかし手がかかりそう、が嫌なのであれば犬を家族に迎えてはいけないと思うのは私だけでしょうか。よく考えてください、手がかかるから可愛いのです。人間の子供でも同じです、手がかかる子ほど可愛いものです。元来「世話好き」なのが人間の性(さが)というものです。
手がかかればかかるほど、愛おしくなっていくものです。アンディは私たちが膝をついて屈むと足と足の間に顔を突っ込んできて何やら「ウンウン」どこから声を出しているのか、とても甘えてきます。紀元前からの可愛いが、現代に蘇ってきた瞬間です。
アンディの健康状態
アンディの健康状態は非常に良好そのものです。特に何か疾患を持っているという事もありませんし、遺伝子検査も問題ありません。膝蓋骨脱臼、所謂(いわゆる)パテラもなく、骨格は非常にしっかりしており、脆弱な面は見られません。
現在のアンディ
現在、アンディは立派な成犬に育ち、やんちゃ真っ盛りです。ただし成犬といってもマルチーズ、めちゃくちゃ甘えん坊で、もう食べてしまいたいくらい可愛いです。
最近感じていることは、幼少期は涙やけが酷かったのですが、ここ最近、成犬になるにつれて涙やけが薄く、なくなってきています。この現象はアンディだけではなく男の子全般にいえるのですが、モモのときもそうでした。子供の頃は非常に涙やけが酷く、目の周りがいつも真っ黒でしたが、モモもアンディも歳とともにその焼け方に変化が起きています。
生活を共にすると、最初は涙やけ対策にフードだの、体質改善だのといろいろと気にしていましたが、まずは成犬になる1歳くらいまでは様子を見た方がいいと思います。症状が変化していく可能性があります。
アンディの将来
当犬舎の顔として、存分に活躍してもらいたいと思います。他犬舎での交配を考えておりませんので、アンディの血統の子犬は当犬舎でしか作出されません。そして、近い将来、アンディの子孫がチャンピオン犬として育ち、当犬舎の新たな顔として、立派なマルチーズとして、私たちを助けてくれることになると信じています。
今後の予定
当犬舎のケイツ(女の子)ですが、問題がなければ3月中旬の出産を予定しております。ご家族の募集はその時期から開始する予定にしております。仮予約を済ませていらっしゃる方で、気になる方がいらっしゃいましたら、どうぞお問い合わせ下さいませ。どうか良いご縁がございますように。
今回はこんなところで
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全世界がマルチーズで繋がりますように。