ケイツが出産しました

    ケイツが出産しました_20240323

    「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、まだまだ寒い日が続いております。風邪などお召しになっておられませんでしょうか、応答願います、こちらもりたさんちのマルチーズです。

    今年の4月に小学5年生となる息子が週に3日、塾に通い出しました。小学校から帰宅後、お弁当を持って1日2教科(計4教科)の授業を受けるようです。お弁当はもちろん夜ご飯用です。帰宅はなんと21時頃。宿題もたくさん出るようです。宿題に関しては、基本的に授業翌日には仕上げなければなりません。

    私の子供時代を考えると信じられないような生活を送っており心配になりますが、私がしてあげられることといえば、勉強を頑張ったご褒美に息子の大好きなゲームソフトを買ってやることくらいです。本当にこれでよいのか疑問に思いつつも、少しでも息子の息抜きになればと思っています。ところで最近の塾は、子供が教室内に入室すると親のスマートホンに通知が来るようになっているのですね、昔と比べると随分進化したな、と思います。これぞIoTの力ですね。

    はじめに

    「世界最古の愛玩犬、マルチーズが世界を平和に導くことができる」と本気で信じている、京都でマルチーズ専門犬舎を運営しているもりたさんちのマルチーズです。

    もりたさんちのマルチーズは、紀元前から人々に寄り添い幸せを与え続けてきたマルチーズを増やす活動を行っています。自信を持って言えること、それは「当犬舎には純血種同士の本物のマルチーズしかいません」ということ。世界中の人々を我が家のマルチーズで幸せにしていきます。

    ひとりでも多く、幸せな飼い主を。一頭でも多く、幸せなマルチーズを。

    を忘れることなく、邁進してまいります。

    最近のお問い合わせ状況

    3月18日、月曜日の明け方に当犬舎のケイツが無事に4頭を出産しました。次女、三女はご予約をいただきましたが、長女、長男(商談中)は現在、ご家族を募集中です。

    「当犬舎」と「その他」を分けて考えた場合、例えるならばペットショップ、および一般的なブリーダーがセルフサービスであるとすれば、当犬舎はフルサービスです。ペットショップは通常、追加で費用を支払い、オプションで生体の保障をいたしますが、当犬舎は標準で3年間保障いたします。追加の費用はございません。

    また、一般的なブリーダーは1年間どころか1か月の保障しかいたしません。またペットショップは論外ですが、一般的なブリーダーと当犬舎のマルチーズは出自(血統)から、普段食べている食事まで、まるで違いますので(ダイヤモンドと同じで混ざるとプロフェッショナルしか見分けがつきませんが)同列には並べられません。

    確かに当犬舎のマルチーズは決して安くはありません「みんなのブリーダー」のようなマッチングサイトの生体金額を相場と考える方々もいらっしゃいますが、年間を通して価格が上下する変動相場の意識の低いブリーダーで構成されるマッチングサイトと、どの時期にご家族に迎えることを検討しても、時期に左右されず一貫して生体金額が同じ当犬舎とでは内容も保障も、出自も取り組み方も志も明らかに違います。一見して生体金額が高額に感じたとしてもきちんと理由や根拠があり、ペットショップや一般ブリーダーでフルサービスを受けようとした場合と比較して最終的にメリットが得られるように金額の設定しています。

    ぜひ、もりたさんちのマルチーズ・ファミリーの一員になることをご検討くださいませ。

    最近のもりたさんちのマルチーズ

    有難いことに、非常に忙しい毎日を送っています。当犬舎は先月やっとの思いで2期目の確定申告を終わらせることができました。出ていく経費が多く、大した利益も出ませんでしたが、税金は払っていないわけではありません、そんな苦労もよそに国会中継を見てしまうと、わなわな、沸々と怒りの感情が…皆さまもきっとこの腹が立つ気持ちご理解ただけるものと思います。

    また、ここ数日の話になりますが、非常に寒暖差が激しく気を使いました。ちらほら雪が降った日もあったのではないでしょうか。私が独身であった頃はさほど外の天気や気温、自宅の室温や湿度など気にもせず生活しておりましたが、ここ数年は犬舎を管理するようになり、特に気にするようになりました。

    祝!ケイツが出産しました!

    ご存じかとは思いますが、あらためて皆さまにご報告申し上げます。当犬舎のケイツが3月18日、月曜日の朝5時過ぎから7時にかけて、無事に4頭のマルチーズを出産いたしました。新たな生命が誕生する、命が命を産む瞬間に立ち会うことができて、私たちは大変幸せな時間を過ごすことができました。

    何よりも今回、立派に母親となったケイツ。数か月に渡り不自由な生活で精神的にも限界であったことは想像に難くありません。本当に心から感謝です。いまはとにかくケイツに静養してもらうため、できるだけ静かで暖かな場所で過ごしてもらうようにしています。いま当犬舎はケイツとケイツの子供を中心に生活が回っています。そして絶対的にマストな条件は子犬の体温を下げてはいけないということです。エアコン、石油ファンヒーター、ホットカーペット、パネルヒーター、湯たんぽ総動員です。

    湯たんぽは、低温やけどや熱湯が漏れたりと事故が怖いので使用を避けていたのですが、どうにもこうにもここ数日の京都特有の底冷えが酷いため、お湯の温度には特に注意して使用を開始しました。ケイツの子供たちは、まだまだ生後数日しか経過していないため当分の間、目が開きません。子供たちは目が見えないながらも暖かいところを求めているようで、自然と湯たんぽの丘(ゆたんぽが丘状に盛り上がった形状をしているので)に集まります。

    ケイツが出産するまでの時系列

    ■3月17日

    かかりつけの動物病院の獣医師からは、1月に行った交配日から計算して出産予定日は62日~64日後の20日になる、と聞いていました。しかし、実は私たちブリーダーは予定日より数日出産が早まるのではないかと予測を立てていました。理由はケイツの大きな張ったお腹の状態でした。一般的に言われているのは、通常は出産予定日1週間前から目に見えてお腹が大きくなり始める、ですが、とはいえ大き過ぎるのです。

    当初、出産予定日ギリギリの18日に2回目の検診を予定しておりましたが、このように大きなお腹で動物病院まで移動するのは危険と判断したため、急きょ予定を前倒しして16日の土曜日に、かかりつけの動物病院で検査を受けたのでした。

    ・15時00分
    妻から私のスマートホンに連絡が入りました。
    「巣作り(営巣運動)を始めたよ」「体温は38.0℃」「呼吸が少し荒くなってきた」
    連絡を聞いた私は、急いで最終の準備や出産に使用する器具の場所の確認などを行いました。この時、ケイツの様子を確認したところ、確かに呼吸が少しずつ荒くなってきていたので出産が近いのではないか、と予測を立てました。

    ・16時30分
    ケイツの直腸の体温が37.2℃まで低下しました。分娩の約20時間前から体温が下降し始め、10~12時間前には最低に下がり、そのあと上昇し始めます。平熱より1℃以上低下している状態が続いて急に上がり始めると10時間くらいで分娩が始まることが予測できます。

    下がりきってから24時間以内に出産する可能性が非常に高いため、いよいよその時が来たのではないか、と一時もケイツから離れられない状況になりました。この時に今日は、お風呂も寝るのも無理である、と判断、交代でケイツの容態確認を行うことになりました。

    ・17時00分
    ケイツは営巣運動と休息を繰り返しています。私たちは、とにかく産箱の隣でいまかいまかとその時が訪れるのをを待ちました。

    ■3月18日

    ・2時40分
    ケイツの陣痛が始まりました。時折「ヒック」「ウップ」と陣痛の合間に辛そうな呼吸をしていました。ケイツは、陣痛の痛みに居ても立っても居られないのか、ずっと横たわらずお座りの状態を維持していました。私たちは、深夜帯ではあるものの、いつ産まれても不思議ではないこの状況に少しでも安心させるため体を愛撫し続けました。

    ・2時48分~2時58分
    陣痛が訪れるタイミングが早まっていることを確認しました。ケイツの出産までもう少し。もう勝負は始まっています。完全に臨戦態勢に入りました。

    ・3時05分
    急に落ち着きがなくなるケイツ、いよいよか、と思ったのですが、実はケイツはトイレに行きたかったようで、ここぞとばかりにウンチをしていました。もうここまでくると、ウンチすらも可愛くなってくる私たちでした。

    ・5時35分
    ケイツが待ちに待った第一子を出産。第一子は女の子でした。昨年、アンナの出産時は、第一子が本当に突然でしたので、最初は「あ!産まれてる!」といった具合でしたが、今回は、いや、やはり今回も「あ!産まれてる」でした。

    しかし、ケイツは出産に生ずるあまりの痛みにパニックを起こしたのか、子犬が産まれても自分で胎膜を舐めて破ろうとせず、胎盤もすべて出なかったため第一子を引きずった状態で、私たちに助けを求めているようでした。私たちは、すぐに第一子を手に取り胎膜を取り除き、胎盤と繋がった状態のへその緒を結んだうえで、消毒済みの臍帯剪刀を使用して切り離し子犬をマッサージしました。

    この時、私によぎったのは昨年、アンナの出産時に起きた悲しい事故です。必死の蘇生も虚しく最後まで息をしなかった第三子と第四子のことです。私は心の中で「生きててくれ!」と只々そう願い、助産を続けました。第一子である長女は大変、元気で、一番大きく、生命力に溢れておりました。すぐに子猫のように「ミャア、ミャア」と鳴き始め、私たちは「やったー」と大喜びしました。

    その数分後、立て続けに第二子である次女が産まれました。この時もケイツはパニックになっており、もうケイツひとりでは何もできない精神状態でしたので、私たちがケイツを励まし、助産を続けました。胎膜を取り除いてすぐに蘇生しました。

    ●長女:133g
    ●次女:129g

    ・6時15分
    少し時間が空き、落ち着きを取り戻したケイツでしたが、またそわそわとし始めました。どうやら陣痛が起きているのか、息が荒くなってきていました。

    私たちは、パニック気味で育児どころではないケイツを前に、産まれたばかりの子犬をケイツのお腹で温めつつ初乳を与えるということをいったん諦めました。とにかく産まれたばかりの子犬が冷えてはいけないと一刻を争うように、羊水で体中が濡れた長女と次女を柔らかなタオルで拭きとり、ありとあらゆる暖房器具を使用して温めるという作業を手分けして行いました。初乳が与えられないため、事前に用意しておいたミルクを誤嚥性肺炎に注意しつつ、慎重に手作業で与えました。

    長女、次女の対応、胎盤が完全に排出されず一部を引きずった状態のパニック気味のケイツ、これから第三子が産まれる、という状況を前に、あらためてこの作業を1人でこなすのは難しいことである、と思い知らされました。そうこうしているうちにケイツは第三子である三女を出産しました。アンナは母性が非常に強かったため、私たちが助産するまでもなく自分で胎膜を舐めて取り除き、自分でへその緒を噛み切り、自分ですぐに初乳を与えていたのですが、今回はまったく違いました。

    ●三女:125g

    ・7時05分
    第三子の出産からかなり時間が経過しました。この時点で私の頭によぎっていたのは「難産」です。もしかして今から、緊急で動物病院に向かわなければならないかも、そう思い始めていたところ、ケイツの呼吸がまたも荒くなり始めました。私は祈りました。そして無事、第四子、今回最初の男の子である長男を出産したのでした。

    ●長男:126g

    ■3月19日

    翌日、早速ですが、かかりつけの動物病院で、無事に母親となったケイツ、ケイツの子供たち4頭を連れて検査を受けました。病院では心音や狼爪(ろうそう)口蓋裂など、健康上の問題がないか確認してもらいました。無事に「問題ありません」とお墨付きをいただき、私たちはようやく少しだけ肩の荷が下り、この仕事に一段落がついたことを感じました。

    飼い主が大好きなお転婆ケイツは、もしかして育児を放棄するかもと心配しておりましたが、そこは私たちの腕の見せ所でもあります。うまくケイツを誘導して、少しずつですが時間をかけて自身が産んだ子犬たちと触れ合わせ、母性をちょっとずつ引き出しました。

    ケイツはどうやら出産でパニックを起こしていただけで、徐々に子犬を舐めて綺麗にしてやったり、子犬が目が開いていないため、勝手に突き進んで脱走するのを前足で防いだり、体格が小さい三女が元気の良い長女に押しやられてお乳が飲めていない三女に対し、ケイツが長女を後ろ足で押しのけ、三女にお乳を与えたりと「ちゃんとお母さんしてる!」と私たちも見ていて感動したり、感心したりと日々、学びや気づきがあります。最近は少しずつケイツに子犬をお任せする時間が増えてきています。

    とはいえ、まだまだ出産5日程度しか経過していません、依然予断を許しません。ちょっとした事故でも重篤な危機を招きかねませんので、基本的には誰かが横にいるという状況を作っています。妻とは交代で寝るということで、夜中は一睡もせずに子犬の状態を観るという毎日を繰り返しています。

    今後の予定

    仮予約を済ませていただいている方々に、少しずつお声がけをさせていただいております。どうぞよろしくお願いします。次女、三女はご予約いただきましたが、長女、長男(商談中)は現在、ご家族を募集中です。

    また、この後に子犬たちとどう過ごしたか、はまた次の機会に記事として更新しますのでどうぞ楽しみにしていてください。

    今回はこんなところで

    ブログは毎週末の更新を目標としております。記事の共有や拡散をしていただけると読む人が増えて励みになります!どうぞ応援よろしくお願いします!

    全世界がマルチーズで繋がりますように。