いつかまたどこかで【後編】
「コンチキチン」京都の夏の風物詩である「祇園囃子(ぎおんばやし)」ですが、京都市内のあちらこちらで響き渡る季節となりました。もりたさんちのマルチーズです。鬱陶しい梅雨空と長雨が続いており、一刻も早い梅雨明けが待たれる今日このごろです。皆さま、くれぐれも体調を崩さないようご自愛ください。
はじめに
もりたさんちのマルチーズは「千年の都」と称えられる京都で、世界最古の愛玩犬として知られるマルチーズの専門犬舎を運営しています。私たちは「紀元前から人々に寄り添い、幸せを与え続けてきたマルチーズが世界を平和に導くことができる」と本気で信じています。
私たちが皆さまに自信を持ってお約束できること、それは「もりたさんちのマルチーズには純血種同士の本物のマルチーズしかいない」ということ。世界中の人々を我が家のマルチーズで幸せにしていきます。
ひとりでも多く、幸せな飼い主を。一頭でも多く、幸せなマルチーズを。
を忘れることなく、邁進してまいります。
最近のお問い合わせ状況
お問い合わせ状況について特筆すべき事項はございません。ご予約をお待ちしています。
最近のもりたさんちのマルチーズ
もりたさんちのマルチーズのアンナ(女の子)についてご報告があります。昨年3月17日の出産から1年以上が経過しました。体調も良くなり随分と元気になりました。7月1日の早朝の出来事ですが、無事にヒート(人間の女性でいう生理のようなもの)を迎えましたので、今回はもりたさんちのマルチーズのアンディ(男の子)との交配を予定しています。
今回は焦らず、交配が成功しなくともまた次がある、そのくらい気持ちに余裕を持って臨みたいと思います。結果がわかるのはおよそ1か月後です。8月中旬から末にかけて、よいご報告ができれば嬉しいです。もし、私たちのマルチーズを家族に迎えたいとご検討いただける、お客さまがいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をお待ちしております。
片道10時間!京都府から山形県へ
6月24日にケイツ(女の子)とアンディ(男の子)との間に生まれた長男の(今回生まれた4頭のうち、最後の1頭)お引き渡しをするため、レンタカーを借り、京都東ICから高速道路に乗り北陸道を経由、山形県の山形中央ICを抜け、お客さまのご自宅まで片道約10時間、往復なんと1600km以上の大移動を敢行しました。
当初の予定では、京都まで長男のお迎えに来られることになっておりましたが、日程がなかなか合わないことに加え、お客さまご自身がご高齢ということもあり、急きょ最寄りの仙台空港まで長男を飛行機で輸送してもらえないかとご相談がありました。
もりたさんちのマルチーズでは、可能な限りお客さまのご希望に沿いたいと思いました。しかし、今年初めに発生した事故(2024年1月1日に発生した能登半島地震と航空機衝突事故)で、炎上した日航機の貨物室に預けられたペット2匹が最終的に放置され、救出されなかった出来事があったばかりです。そのため、生後わずか3か月の子犬をクレートに入れて飛行機に乗せ、荷物として送ることに非常に抵抗感がありました。最終的な結論が出るまで随分と悩みましたが、あまりに危険であることから航空便を利用した輸送は断るという判断をしました(航空便で対応するブリーダーも存在するようですが)。
かといって、航空便以上に輸送環境の悪い陸送(輸送時間が航空便の3倍以上)では、それこそ子犬の生死に関わってしまいます。
「どうしたらよいか」と、出した答え、それは「私たちが直接、山形に伺います」でした。テレビのバラエティ番組や報道でしか知らない、同じ日本でありながらどこか異国のようにも感じていた人生で初めての山形です。非常に戸惑いや心配もありましたが、その日が近づくにつれ「やってやろうじゃないか」という気持ちになりました。たしかに、燃料費や高速道路の利用料金、手数料など追加費用は頂戴する形にはなりましたが、仮にお客さまが車や新幹線を利用して京都に来て頂いても同じ費用が発生しました。結果的に、お客さま自身の山形と京都の往復による身体的な負担が減り、良い結果になったと思っています。
今回のお引き渡しを通じて感じたこと
もりたさんちのマルチーズのポリシーとして、創業当初から高齢の方にこそマルチーズが必要であると訴え続けてきました。世界最古の愛玩犬マルチーズが持つ秘めた大きなパワーは、高齢の方にこそ効果があるものです。そのために私たちができること、そのことを考えたとき、高齢の方の中には、もりたさんちのマルチーズまで足を運ぶこと自体が困難な方もいらっしゃるということを知ることができました。
何らかの理由があり、もりたさんちのマルチーズまで足を運ぶことができないお客さまへ
もりたさんちのマルチーズでは現時点(2024年7月)で、航空便および陸送を利用した子犬の輸送はお断りしております(ホームページの記載内容の修正予定です)。しかし、代わりに私たち自身が責任をもって直接、お客さまの元へ子犬をお届けすることも条件が揃えば可能です。どうぞ遠慮なくご相談ください。
※法律では子犬の対面でのお引き渡しが義務付けられています。
無事にお引き渡しが完了しました
おかげさまで、ひとりは運転に集中、ひとりは子犬の体調に集中と、子犬ファーストで途中何度もパーキングに寄り、子犬も休憩させつつ、安全に山形まで移動することができました。
山形では、新しいご家族である、おおつかさまに無事に長男のお引き渡しが完了しました。長男の名前はお引き渡し前から決まっていた「小太郎」となりました。そして、長男の小太郎は無事におおつかさんちのマルチーズとなりました。
「小太郎、おおつかさんちご家族を頼んだよ!君の世界最古の愛玩犬としての使命は、おおつかさんご家族を幸せにすること、君ならきっとできるよ!」
そしてまたいつかどこかで。
山形のペットショップ
山形は自然が素晴らしく空気も澄んでおり、次回は「ぜひ旅行で来たい!」と思える場所でした。途中、道の駅に寄りましたが、さくらんぼを始め多数の新鮮な果物が販売されていました。京都も少し北に行くだけで、非常にゆったりとした時間が流れる田畑が続く地域にアクセスできますが、山形は京都とは比較にならないほど大きなスケールの田園風景が広がっておりました。
しかし、もはや職業病なのか、どこへ行っても気になるのがペットショップというものです。どこへ行ってもペットや犬関係のお店があると、気になって仕方がありません。今回は、お客さまとお会いする時間に少し余裕がありましたので山形の地元のペットショップ(と言っても、最大手のひとつですが)で、どういったマルチーズがいるのか、いや、いなのか調査してみました。
そして、今回訪れた山形のショップですが、2019年時にはこの様な外観でした「常時5000頭インターネットで閲覧可能!」「常時80頭展示!」と2019年でもかなり下品な看板ですが、さすがにこれではお客さまの支持は得られないだろうと思ったのでしょうか。現在の落ち着いた雰囲気の店舗にリニューアルしていました。
店内は非常に広く、大きな駐車場があり、大きな車が余裕で10台以上は停められそうです。このようなスペースがあるのであれば、ドッグランにして、展示している子犬たちに開放してやれば、少しはお客さまの支持が得られるのに、と思いますが、そうは考えないのがこの会社がお客さまから支持されない駄目なところですね。
Googleマップのサービスは素晴らしいと思います。ストリートビューひとつとっても、ひと昔前では考えられないほど便利なサービスでしたが、今は過去に遡った状態を表示することが可能です。この過去に遡れることが素晴らしいと感じた理由のひとつに、昨年発生したパピーミル「フィスドシェリー」が起こしたの動物虐待があります。
フィスドシェリーは犬たちを地獄へ追いやった悪魔の施設の代名詞として、市場から退場しました。私はこの事件がいつか風化し、建物がそのうち無くなることで、Googleマップのストリートビューからも消えてしまうのではないかと危惧していましたが、この過去に遡って、マップの状態を確認できる、このサービスのおかげで、ひとり、いや複数人いたはずであろう、この地獄のような繁殖施設で過ごした、たくさんの犬たちの悔しい思いの詰まった場所が未来永劫忘れ去られることはなくなりました。
さっそく車を駐車場に停め、単身で乗り込みました。展示されていたマルチーズの子犬は2頭、その他に、里親を探しているブリーダーの繁殖引退犬という扱いで、おそらく7歳は過ぎているのでしょうか、マルチーズがおりました。
そのマルチーズは、食糞をしており、あまり手が入れられておらず、何か本当に悲しいものを見てしまった気がしました。
本当に悲しい。何かしてあげられないのか。そんな思いが駆け巡りました。すべては功利主義、効率化主義。展示するスペースにタブレットを設置して、とにかく接客しなくても、この子犬がいかに安く手に入るかをひたすらアピールするこの仕組み。タブレットの半分は数字です「皆さま、どう思いますか?」このような状況でも、まだ「安いから」「お手軽だから」とペットショップで子犬を買うのでしょうか。
私たち無力です。対抗する術はないようにも思います。しかし、少なくともこういった場所を利用しないことで、ペットショップは子犬が売れなくなります。経営手法を見直すきっかけを作ることになるかもしれません。
ペットショップを訪れたときですが、私は必ずブリーダーを調べます。まだ良心的なショップであれば、ブリーダーの氏名が記載されていますが、犬舎の住所まで記載しているショップは未だ見たことがありません。ほとんどのショップではブリーダーの個人的な情報はほとんど記載されていることがありません。理由は簡単で、オークションで仕入れているためブリーダーとの接点がほとんどないからです。また、ペットショップによって方針が違うとは思いますが、所在地は都道府県単位、名前も姓だけ記載があったり、或いはイニシャルだけということもあります。
しかし、たったこれだけの情報でもブリーダーに辿り着くことができる場合があります。ブリーダーは犬舎を設置している自治体に動物取扱責任者として登録が必要です。動物取扱責任者番号やイニシャルからブリーダーの氏名や屋号などを特定できたりすることがあります。
このお店ですが、動物界のビッグモーターと取りざたされているせいか、非常に闇の中心部にいるような施設です。YouTubeでも検索するとたくさんの告発動画が出てきます。
このマルチーズはとても人懐っこそうな子犬でした。ただし涙やけは酷いし、なんとなくシャンプーもされておらず、もちろん躾やトレーニングもされておりません。ただただ家族に迎えてくれる、手を差し伸べてくれる人を待つ、そのためにひたすら展示に耐えるといった印象でした。
もりたさんちメソッドが成功
その後、おおつかさまからご連絡がありました。
今日はお疲れのところ、お待たせしてしまい、大変申し訳ありませんでした💦
小太郎は、ご飯を食べて今、寝ています💤
うんち💩もオシッコもキチンとシートでして、試しに奥様に伺った、「待て」もやってみたら、ちゃんとお座りしてくれました!
感動です!
想像以上に可愛くて良い子で本当に嬉しいです。
大切に育てさせて頂きます。
お帰りもどうぞお気をつけて。
ありがとうございました。
どうやら、小太郎もしっかりもりたさんちメソッドが成功したようで、初日からおしっこ、うんちが成功しているようです。
今後の予定
冒頭でも申し上げましたが、アンナとアンディの交配を予定しています。交配が成功すると、8月末にはかなり具体的な予定が立つことになります。9月中旬に出産、11月中旬からお引き渡しが可能になる予定です。どうぞよろしくお願いします。
今回はこんなところで
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全世界がマルチーズで繋がりますように。