もりたさんちのマルチーズのこだわり – 犬舎を清潔に保つ –

もりたさんちのマルチーズのこだわり_犬舎を清潔に保つ

こんにちは、もりたさんちのマルチーズです。星も凍るような寒い夜が続きますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。気が付けばもう1月中旬ですね。マルチーズは抜け毛が少ないシングルコート、換毛期がないので飼いやすいとはいえ、寒さに対しては強い方ではないため、犬たちや犬舎スペースが冷えないよう24時間フル稼働で暖房を使用しています。

最近のお問い合わせ状況

想定外にLINEからのお問い合わせが多く、びっくりしています。本当にありがとうございます。その中でも多いのが、過去に中田さん家のマルチーズで子犬を迎えていただいた飼い主さまの問い合わせです。あらためて中田さん家のマルチーズ、中田公子ブリーダーの功績を感じている日々です。

その犬舎、本当に清潔ですか?

今回はもりたさんちのマルチーズの取り組みをひとつご紹介します。皆さん、犬舎って(ケネルとかケンネルとも言いますね)どんなイメージでしょうか。

・汚い
・臭い
・たくさんの犬が吠えてうるさい

このようなイメージでしょうか。わたしの犬舎のイメージのベースとなっているのは中田さん家のマルチーズの犬舎です。

いわゆる平飼い(日時:2018年/場所:中田さん家のマルチーズ)
いわゆる平飼い(日時:2018年/場所:中田さん家のマルチーズ)

各犬のスペースが、ステンレス製の網で仕切られている感じです。中田さん家のマルチーズ事業再開にあたり、犬舎の設備をどう整えるかという課題はかなり大きなもので、事前に全国のブリーダーの犬舎を見学させてもらいました。犬舎見学を繰り返していくと、これが正解というものはなくさまざまな方法で犬たちを管理している状況が見えてきました。

たとえばあの犬舎(ケース①)

横浜のある有名なトップブリーダーは自宅でマルチーズをブリーディングしていました。夫婦2名体制で最大30頭のマルチーズを管理していたようです。使用していたケージは動物病院で使用されているステンレス製の入院用ケージでした。

動物病院向けステンレス製の入院用ケージ
動物病院向けステンレス製の入院用ケージ(価格はかなりお高いです)これを自宅に30室!すごいですね。

しかしこの病院で使用される入院用ケージ、現在犬舎で使うとなると動物愛護管理法(以下、動愛法)にも気を遣う必要がありそうです。動愛法では犬舎の1頭1頭のスペースをタテ(体長の2倍以上)×ヨコ(体長の1.5倍以上)×高さ(体高の2倍以上)と定めているからです。ブリーダー業を廃業する人が増えたのは、度重なる動愛法の規制強化により、出産回数の制限以外に犬舎スペースの規制にもメスが入ったことも、要因があるのかもしれません。

犬舎の87%が10頭以下を管理するホビーブリーダーというデータもあるくらい零細、小規模事業ですから、出産回数に加えスペースまで規制されると、利益を出すことが難しく、事業として続けていくのが難しいというのが本音なのでしょう。

たとえばあの犬舎(ケース②)

四国のある犬舎に見学に行った時の事です。犬舎に入った最初の感想は「なんか臭い」「写真と全然違う」「とにかく汚い」でした。

驚く男の人「汚い...」

この犬舎のブリーダーはもはや管理しきれなくなったのか、躾(しつけ)をする事を放棄していました。とにかく汚いんです。しかも昼間なのに騒音対策なのか窓やカーテンを閉め切っていて、豆電球で明かりを取っており、うす暗かったのですごく闇を感じました。

躾ができてないと何が困るのか?

ひとつはトイレです。トイレトレーニングをしてないので、犬たちはいたるところでトイレをするわけですが、踏み荒らすし、臭うしで、全然衛生的じゃありません。一緒に生活しているとわかりますが、犬たちだって本当は汚いところが嫌いなんです。現実的な問題としてブリーダーが10頭、20頭と飼っていくとおのずと躾に限界がきます。もりたさんちのマルチーズでは法律の示す犬舎の必要スペース以外に

と考えています。しかし実際にはこの躾を放棄しているブリーダーが散見されます。仕方がないのかもしれませんが、最低限の躾ができないのでトイレはいたるところでし放題、もはやトイレシーツを敷いても意味がない状態で、どんどん犬舎は汚く臭く不潔になっていきます。感染症など病気も蔓延しやすく、そういった状況が続くとブリーダー自身の、より良い子犬を作出していくというモチベーションも下がっていくと思うのです。

なぜか家の中でクロックス

ケース②で紹介した犬舎ですが、犬舎内を見学させてほしいと伝えると玄関でスリッパを出されました。ブリーダー自身がなぜか室内でクロックスを履いていたので、素足ではもはや汚くて歩き回れないのでしょう。子供がスリッパを履く事を嫌がったため、犬舎手前で見学させていたのですが、帰ったら子供の靴下がまっ黄色になっていて妻がびっくりしていました。わたしも思わず「えぇ…」と絶句。犬舎にスリッパで入らなかったら、どれだけ汚かったのか。その後、夫婦で話し合ったのはこういう犬舎運営はやめようと、誓い合いました。

たとえばあの犬舎(もりたさんちのマルチーズ)

当犬舎は毎日3~4回、犬舎の拭き掃除をします。その時にトイレシーツも当然交換します。それでも独特の臭いが残りますが、それは仕方ありません。不思議と臭いと思った事はありません。どちらかというと好きなくらいです。

犬舎はいつも清潔にしているので、子供もこうやって普通に寝転んだりできます。

もりたさんちのマルチーズの犬舎に設置されたサークル内で2頭のマルチーズと戯れる男の子と女の子
決して無理やりやらせてはおりません(笑)

これが当犬舎のいう、最低限の清潔感です。

最初はいたるところでトイレする子犬たちも、よく観察すると彼らも寝床は汚したくない事がわかってきます。そして、ふかふかの部分を探して寝ます。この寝床を汚したくないという心理は、トイレトレーニングする際には大事だったりします。この話は別の機会に。ブログは毎週末の更新を目標としております。どうぞ応援よろしくお願いします。

アンナの出産は3月中旬を予定しております。(ある程度、正確にわかるのは2月中旬です)

どうか良いご縁がありますように。