3月の柔らかな陽光が心地よい季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。もりたさんちのマルチーズです。

朝晩はまだ冷え込む日もありますが、日中は春の気配が感じられるほど穏やかな空気に包まれています。京都の街では、梅や桜の蕾がほころび始め、冬の景色にやさしい彩りを添えています。

マルチーズたちも窓辺の陽だまりでくつろぎ、のんびりと過ごす姿に、こちらまでほっこりした気持ちになります。これからの季節、皆さまも暖かくして、春の訪れをゆったりと楽しんでくださいね。  

はじめに

もりたさんちのマルチーズは、「千年の都」京都で、世界最古の愛玩犬として知られるマルチーズを専門に扱う犬舎を運営しています。紀元前から人々の暮らしに寄り添い、愛や幸せを届けてきたこのマルチーズこそ、世界に平和と調和をもたらす存在だと信じています。

私たちは自信を持って断言します。もりたさんちのマルチーズで誕生する小さな命は、混じり気のない、本物の純血種マルチーズだけ。揺るぎない血統を守り続けることこそ、私たちの誇りです。その背景には、長年にわたる経験とマルチーズへの深い愛情があります。一頭一頭が持つ無限の可能性を大切にしながら、彼らが人々に笑顔をもたらし、幸せな絆を築いていけるよう努めています。

40年以上にわたり、300頭以上の命の誕生に立ち会ってきた私たちは、常にマルチーズの健康と幸せを最優先に考えてきました。その美しさと温かな性格で多くの飼い主さまに愛されてきたマルチーズ。本来の魅力を守り、次の世代へとつないでいくことが、私たちの大切な使命です。

「ひとりでも多く、幸せな飼い主を。一頭でも多く、幸せなマルチーズを。」

この経営理念を胸に、これからも皆さまに喜んでいただけるよう、日々努力を重ねてまいります。

お問い合わせ状況

お問い合わせ状況に特筆すべき点はございません。引き続き、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

最近のもりたさんちのマルチーズ

先日、K9ナチュラルジャパンの営業の方と、京都市内のコーヒーショップで打ち合わせを行いました。
ブリーダーやペットショップの現状について情報を共有し、当犬舎が目指す理想の姿についても意見を交わしました。話が進む中で、「将来的に何か一緒にできるのではないか」というアイデアも飛び出し、夢が広がるような充実した時間となりました。

この件については、また別のブログ記事で詳しくご紹介したいと思います。

1頭でも多くの幸せなマルチーズを

この時期、当犬舎では、昨年11月30日にケイツが出産したアンディとの子たちが生後2か月を迎え、新しいご家族が迎え入れるために訪れる時期となり、何かと準備に追われていました。今回は、その様子をご報告します。

巣立ちの日を迎えた長女「てびち」

遠方の愛知県から、てびちのご家族が会いに来てくださいました。長い移動を経て、ようやく当犬舎に到着されたにもかかわらず、あいにく近隣の駐車場が満車で、ゆったり駐車できる場所をご案内できず、ご不便をおかけしてしまいました。それでも、ご家族は終始にこやかに対応してくださり、私たちも温かい気持ちになりました。

ご家族には小さなお子さまもいらっしゃったため、なるべくスムーズに説明を進めるよう心がけました。小さな子どもは好奇心旺盛で、あちこち動き回るもの。特に新しい場所では興奮してしまうのも当然です。その姿を見ながら、「子犬と子どもって、どこか似ているな」と思わず微笑んでしまいました。

そんな中でも、ご家族は真剣に話を聞きながら、てびちを迎える準備を整えてくださいました。新しい環境やご家族の愛情に包まれながら、てびちがすくすくと成長していくことを思うと、私たちも感慨深い気持ちになります。てびちがこの先、ご家族の一員としてたくさんの愛情を受け、幸せに暮らしていくことを願っています。

最後に、ご家族がてびちを腕に抱いた瞬間の、あの優しい笑顔がとても印象的でした。その表情を見たとき、「このご家庭なら、きっとてびちは幸せになれる」と確信しました。長旅の疲れもあるかと思いますが、ご家族の皆さまが無事に帰宅され、てびちとの新しい暮らしを楽しんでいただけることを心から願っています。

1年越しの願い、次女「ニコ」と「リコ」

次女リコのご家族とは、1年以上の長いご縁がありました。もともとは昨年3月、ケイツが出産した「ニコ」を迎える予定でした。しかし、ニコは突然虹の橋を渡り、私たちも深い悲しみに包まれました。それでもご家族は「次回のケイツの出産を待ちます」とおっしゃり、アンナの子犬をご提案した際も「ケイツの子を迎えたい」と、強い想いを持ち続けてくださいました。そして昨年11月30日、ケイツが新たに出産したとき、いの一番にご連絡し、「次女をお願いします」というお返事をいただきました。

リコは姉妹の中でも小柄な子でした。過去の悲しい出来事が頭をよぎり、私たちブリーダー同士で「同じ過ちは繰り返さない」と改めて認識を共有。もし他の姉妹が力でねじ伏せようとする場面があれば、すぐに対処できるよう準備を整えました。しかし、そんな心配をよそに、リコは思いのほか元気いっぱい。小さな体ながらもしっかり自己主張し、負けん気の強さを見せてくれました。その姿に、私たちは安心すると同時に、頼もしさすら感じました。

リコのお迎えは2月15日。この日、ご家族から「じつは今日は夫婦の結婚記念日なんです」と教えていただきました。偶然とはいえ、新しい家族を迎える特別な日に選んでいただけたことに、私たちもとても幸せな気持ちになりました。リコがこれからの日々を、ご家族の愛情に包まれながら健やかに過ごしていくことを願っています。

なお、お迎え当日は、「売買契約書」「生体保障制度約款」「対面・実施説明書」「健康保険」などの説明があり、通常60～90分ほどお時間をいただいています。さらに保険加入がある場合は、手続きに30分ほど追加でかかることもあります。そのため、お迎えの日には最大2時間程度を想定していただくと、ゆとりを持ってお過ごしいただけるかと思います。

新たな旅立ちの日を、ご家族にとってもかけがえのない思い出にしていただけたなら、これ以上の喜びはありません。リコが新しい家でたくさんの愛情に包まれ、幸せな毎日を過ごせますように。

すべてはマルチーズのために

このたびは、数ある犬舎の中から当犬舎をお選びいただき、ありがとうございます。

私たちは時折、「なぜ全国にたくさんのブリーダーがいる中で、私たちを選んでくださるのだろう」と考えます。そして行きついた答えは、「私たちにしかできない取り組みがあるから」だということです。

マルチーズの健康と社会性を何よりも重視し、独自の姿勢や方針を大切にすること。その信念のもとで犬たちを育てることが、結果としてみなさまの期待に応えることにつながると信じています。

生体の価格を下げることは簡単です。しかし、私たちに求められているのは、割引ではなく、犬舎の犬たちへの還元です。その還元があるからこそ、全国一の健康で高い社会性を持つマルチーズの作出が可能になります。

これからも、私たちならではの方法で子犬たちの成長を支え、ご家族とマルチーズにとってより良い環境を目指して努力を重ねていきます。

いざ東京へ、長男「もち」

さて、残るは長男の「もち」です。もちの新しいご家族は東京の方に決まっています。旅立ちの日が近づく中、私たちもできるだけ「もち～」と名前を呼び、少しでも馴染んでもらえるようにしています。そのたびに、もちの小さな体は左右にくねくねと揺れ、喜びを全身で表現。まるで踊るように嬉しさを爆発させる姿に、思わずこちらまで笑顔になってしまいます。

抱っこすると、もちの甘えん坊な一面が全開に。顔を熱烈に舐めてくるのですが、ふとした瞬間、もちの口から私の大好きな「もつ鍋」のような香りが漂うことがあり、思わず食欲をそそられることも（笑）。

もちにはもう一つ、ちょっと驚く特徴があります。今まで見てきた子犬と違い、ほとんど要求吠えをしないのです。しかも、すでにひとりで留守番もできるようになり、落ち着いて過ごすことができています。この順応性の高さは、新しい環境でもうまく適応できる大きな強みになるでしょう。

東京での新生活が、もちにとって楽しく幸せなものになりますように。旅立ちの日まで、たっぷり愛情を注いで見送る準備を進めています。

今後の予定

現在、犬舎の改装を進めています。床をすべて剥がし、押し入れのベニヤ板も取り外し、新たに床材を張り直す作業の真っ最中。改装費用を抑えるため、すべてDIYで挑戦しています。その結果、見事に腰を痛めました……。確かに業者に頼めば、仕上がりも綺麗で時間も節約できるでしょう。しかし、「できることは自分たちでやる」というのが私のモットーでもあり、体が動くうちは「やればできる！」という気持ちで、できる限りのことに挑戦していこうと思っています。

さて、次回の出産についてですが、どうやらマナは妊娠していない可能性が高くなってきました。残念ではありますが、こればかりは自然の流れに委ねるしかありません。そんな中、今度はダウが「その時期」（ヒート）を迎えました。そこで、アンディとの交配を予定しています。

新たな命の誕生につながるかどうか、今後の展開が気になるところです。何かわかり次第、またブログでご報告しますので、引き続きチェックしていただければと思います。

今回はこんなところで

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全世界がマルチーズで繋がりますように。